Compositor: Takaha Tachibana
笑うくちびるの歯に落ちる 闇は望む深淵なのか
誰も永遠に知ることのない 賜えを見そぎ月の光よ
曖昧な瞳で見た荒れ地でさえ色づく花
赤く黒くただ暗く
浴びて溶けて巡り反ぐ 倒れる
生きしを見守ると
淡く脆く未だ咲くとも知れぬ
小さな蕾震えた
絶望プランテーション
星が還る池のほとりで 眠る 蕾呼吸をすれば
真の月は輝き始め 夜は赤に染められてゆく
誘惑する香りと優雅な花弁に隠した
凍てつくその眼差しよ
折れて枯れて朽ちてなおも華やぐ
最期を見届けて
揺れて触れて見せて差して強めく
幾つの果てを迎えた
絶望プランテーション
見渡す限りの地上に
命の限りを飢え尽くす
浴びて溶けて巡り反ぐ 倒れる
生きしを見守ると
淡く脆く未だ咲くとも知れぬ
小さな蕾震えた
絶望プランテーション
花と花が満ちて行けば
やがてそこは楽園になる
夜と朝は瞳かわし
夢せる香り目覚めの時